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# ジンガロ劇団「ルンタ」
数カ月も借りていたジンガロの「ルンタ」DVDをようやく見た。インドのダラムサラで
初チベット体験をする前に見たかったのだが、時間が取れず今になってしまった。しかし、結果的によかったかもしれない。

“ルンタ”(別名タルチョー)というのはチベットの祈りの旗で、赤・白・黄・青・緑の五色の旗を指す。旗のそれぞれに経文が書いてあり、旗の真ん中には馬が描かれている。馬は願い事を早く成就してくれるというわけだ。ルンタは漢字で書くと風馬、英語ではHorse of the Windと呼ばれていたと思う。ダラムサラにもルンタという日本料理店があり、また上映されていたダライラマのドキュメンタリーのタイトルはHorse of the Windだったと記憶している。

それはともかく「ルンタ」。始まってすぐに放心してしまった。チベットのラマ僧のお経を唱える声の音、美しい装い、祭りの仮面であろう(知らないけど)髑髏の面などが幻想的に場面を構成し、夢か現かわからない境界面に持っていかれた。(本当は最初の舞の場面で、ダラムサラで見たカルマパ17世のドキュメンタリーの中で見た、カルマパ自身が舞っている映像を思い出し、カルマパ萌えに浸っていたのだが。と、書いていて、今、自分が書いていることが、これを読んでいるほとんどの人に伝わってない気がして反省している。カルマパ17世はチベット密教のカギュ派の活仏の一人で、とにかく好きで、今回の旅でダライラマとのツーショットポスターを買ってしまった。旅の同行者♂も「かっこいい」と呆れるほどの1985年生まれの好男子。)

書いているうちにダラムサラとチベットのことで頭がいっぱいになってしまったので、今日はここまで。ここ数カ月、妙にチベットと縁のある出来事が舞い込み、たまたまインド旅とタイミングが重なったので、チベット亡命政府のあるダラムサラまで行き、ついでにダライラマまで生で見てしまった。初のチベット密教体験にいちいち興奮していたら「チベットの密教寺院に連れってあげたいよ」とチベット経験がある友人に言われたので、次回のメイン旅はチベット(あるいはネパール)へ行くことになる気がする。さらに今回は人生初めて、ブータン人と語らい合う機会があった。政府から派遣され、バラナシの大学でサンスクリット語の勉強をしているという青年だったのだが、仏教最強!という話を延々された。まあまあ、大袈裟ではないのだが、そんな出会いを大切にしたいと思う今日この頃である。

| comments(4) | trackbacks(1) | 00:46 | category: 映画 |
# ライフ・イズ・ミラクル!
先週、仕事が早く終わった日に、急いで銀座へ向かいクストリッツァの新作映画「ライフ・イズ・ミラクル」を見た。時はボスニア戦争直前。ボスニアとセルビアの境に位置するボスニア側の山奥の村が舞台だ。セルビア人鉄道技師のルカは、ちょっと頭のおかしいオペラ歌手の妻ヤドランカとサッカーが大好きな脳天気な息子ミロシュと3人で暮らしている。村びとを惨殺した“クロアチア難民熊”の話やミロシュの友人のムスリム家庭が最近銃を買ったという話が、不穏な世の中の流れを知らせてくる。が、登場人物は誰もそれに気付いていない。テレビではボスニアの銃撃戦が報道され始めているのだが、ルカは「テレビはウソばっかりだ」と信じようともしないのだ。しかしミロシュが召集礼状を受け取り、戦争へ行くことになった。おまけにミロシュの壮行会の後に妻はハンガリー人の演奏家と駆け落ち。ルカはひとりぼっちになってしまった。そのうちミロシュは捕虜として囚われ、ミロシュを救うためのこちら側の人質要員として用意されたムスリムの看護士サバーハとルカとの同居生活が始まる。で、恋に落ちる。

まあ一言で内容を言わなくてはならないなら、内戦下での敵側の異性との愛を描いた映画なのだが、そこはクストリッツァ。個性的過ぎるほどに人間臭い登場人物たちと彼らが繰り広げる妙なテンションのエピソードにワクワク。ワガママ過ぎる人物も、自分勝手過ぎる人物も、強欲な人物も、キラキラギラギラとものすごく魅力的なのだ。イヤなヤツも引っくるめて、ガバッと抱き寄せ「大好き!」と言いたくなるんだなあ。なんだろ、これは。そして哀しいことも辛いこともブラックなユーモアたっぷりに描き、現実だか空想だかわからないファンタジックな場面もいっぱい。クストリッツァのファンなら、ようやく会えたこの新作に触れるだけでも幸せいっぱいになるはずだ。もちろん音楽はクストリッツァも参加するノースモーキング・オーケストラ!バルカン半島の速く変化に富んだビートに彩られる。クストリッツァは、やっぱりクセになる…。ルカと恋に落ちるサバーハも、最初はイマイチだと思っていたのだが、表情が自然体ですごくかわいい!ラブシーンでは裸にもなるのだが、この裸もいい。肉付きがいいんだけど、肉の付き方も自然体。癒し系というかナゴミ系というか、内戦下であることを忘れてしまいそうになるほど平和的なカラダなんだなあ。

もうひとつ忘れてはいけないのが動物たち。この映画の中でもガチョウやウマ、ニワトリ、イヌ、ネコなどいろんな動物が出て来るが、中でもロバが秀逸。というか、この映画の影の主役だろう。映画が始まって間もないシーンで、線路に立ち尽くし進路を阻んでいた。聞けば「絶望したロバ」だという。失恋し、生きる望みを失ったロバは、まだ電車の通っていない線路に立ち、いつか電車にはねられるのを待っているのだ。目に涙を浮かべて。(郵便配達のヴェーリョが、線路脇に座り込んでいたルカの父にその話を聞くのだが、実はルカの父は既に亡くなっている。)キーとなるポイントでロバの姿が何度も登場する。このロバがまさに奇跡を導く守護天使のような役割を果たし、ルカに幸せをもたらすのだ。このロバの存在には本当に胸がキュンとします。

で、「ライフ・イズ・ミラクル」。人生は素晴らしく、どんなに辛いことが起きてもいいことあるよ。希望を持ち続けること。クストリッツァの全作品のタイトルが「ライフ・イズ・ミラクル」でもいいような気がするんだけど、その中で1つ選ぶとしたら、やっぱりこの作品に「ライフ・イズ・ミラクル」のタイトルをあげたいね。映画の登場人物たちと一緒に暮らしたい。毎日ブラスバンドのハイテンションな音楽で踊って飲んで「ひゃっほー!」って奇声をあげて、ヘラヘラしながら人の頭でワインボトル割ったり、泣いて怒って哀しんで大笑いして生きたいなあ。
| comments(8) | trackbacks(7) | 12:54 | category: 映画 |
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