ラフォーレミュージアムで開催中の「
ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展」にayanoちゃんと行った。と、久々に文化的な薫りのするようなことを書いてみた。シュヴァンクマイエルだけども。昨年、葉山で大量の2人の作品を見ているのだが、やっぱり今回も見に行かねばなるまいと思っていた。しかし、行って見るとやっぱり既視感があった。「あ、これってジョニオのコレクションじゃん?」と、また嫉妬を感じるも、今回はどこの収蔵品だとか誰の所蔵とか書いてなかったけど、それほど気にならなかったな。でも、展覧会のクレジットに彼の名前があったので、やっぱりコレクションを出しているみたい。ちなみに言うまでもないが、ジョニオとはアンダーカバーの
高橋盾氏。シュヴァンクマイエルのコレクターでもある。前回の葉山では彼のコレクションも数多く展示されており、単純に嫉妬と羨望を感じた。今、wikipediaへリンクを貼って初めて知ったのだが、ジョニオの由来はジョニー・ロットンから来ているらしい。今さら知った…。ついでに。ブログに
ヤンと四川料理に行った話が書いてあります。羨ましい。海外でもクリエイターがバッドテイストなアートをコレクションすることが流行っていて、アートマーケットの価格に影響しているとのこと。ナン・ゴールディンやダミアン・ハーストなど。どこで読んだんだっけな。はて。忘れた。
アルチンボルド風の作品や
マックス・エルンストの「百頭女」の影響を受けた作品等々を見る。最後の資料室に行った時、その部屋の解説文に「なんだ、シュールレアリストじゃないか、20世紀の芸術じゃないか、と思われる方もいるでしょうが、では21世紀の芸術は何をしたというのでしょうか」と。だいぶ違うかもしれないけどそのような一文があり、苦笑した。きっと書いた人はシュヴァンクマイエル夫妻の作品を愛しているのに、中々周囲に彼らの作品の良さを理解してもらえない苦労があったのかなあと勝手に思う。おつかれさまです。
今回、目新しいものとしては、江戸川乱歩「人間椅子」をモチーフにした作品があった。これがシュヴァンクマイエルの新作となるそうだ。人間椅子、いい短編である。あの話を最初に読んだ時、江戸川乱歩は絶対に人間椅子経験者ではないかと思った。「人間椅子」をシュヴァンクマイエルが映像化すると聞いても、ハマってるとは思うものの、あまりに意外性がない。どんな作品になるのかわからないが、フツーに見た時に視覚的・触覚的なオバカエロだけだと物足りないので、がんばってほしい。と、僭越ながら上から目線。いや、期待してます。ほんとうに。
会期中、最後の日曜だったからか混んでいた。帰り際には入場制限が行われていたようで、長蛇の列。
★「
たわしとほくろの毛」(我が名は十庵)←十庵さんのブログ。そこかい!とツッコミながらも、そこかもと思ってしまう説得力。大いに笑いました。
★「
ヤン&エヴァ シュヴァンクマイエル展〜アリス、あるいは快楽原則〜」(ayanologはてな館) ←一緒に行ったayanoちゃんのブログ。いっしょにいたはずなのに、そんなことを考えておったのか!
最後に日本のアルチンボルド、国芳を貼っつけてサヨウナラ。