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2016.01.05 Tuesday
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コメント
昨年末から「同じ人の仕事か」と見紛うほどよく似た装幀の『はじめての文学』が文藝春秋から刊行されています。味気ないと感じた講談社現代新書の装幀の正方形を丸に変えただけのようなデザインです。デザインしたのは大久保明子さんという方らしく、そっくり真似たというわけではないにしろ、同業者のモラルとしていいのかなと部外者の私などはいらぬい心配などしてしまいます。
ただご紹介下さったサイトなどを読むと、本の内容とは完全に無関係でもいいと考えている中島氏のものが、結果的に何の魅力もないものになってしまっているのに対し、『はじめての文学』の方は一人一人の作家の絶大なる存在感がデザインに力を与えているようで、まとめて並べておきたいと思わせるものになっているのは皮肉です。
興味深い話を教えて下さり、感謝します。
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morio0101 | 2007/03/12 10:53 PM |
『はじめての文学』は本屋でチラと見るだけでしたが、たしかに似てるかも。
中島氏のインタビューを読むと「ほかが明朝だからゴシックにしよう」とか、小手先の奇をてらった感が哀しいです。
>『はじめての文学』の方は一人一人の作家の絶大なる存在感がデザインに力を与えているようで、
ははあ!面白い視点ですね。
そういうのあるかもなあ。
判型は異なりますが、プチグラが出してる「あたらしい教科書」シリーズも大きくわけると似てる気がします。
よくわかりませんが「今風の教養」みたいなものを形にしようとすると、ああいうデザインなんですかねえ。
(先日「あたらしい教科書11 民芸」を買ってしまいました)
全然余談なんですけどね、先ほどあるイメージをgoogleで探してたんですが、たくさんの画像が出て来る中で一際ステキな画像があり…morioさんの針穴作品でした!
| タコ | 2007/03/12 11:57 PM |
ごめんね、同じような仕事してるのに、仕事へ態度が甘ちゃんで
普段全然気にもしてなかった(かなりヤバイか)てへへ。
けど、僕の手元には、毎月あらゆる出版社からの新書が届けられる
ある意味、恵まれた立場で、あんたのお陰で改めてすべての装丁を見たよ。
岩波新書、中公新書の「格式」から、みんな逃れようとしてんのかな?
素人目には、講談社と幻冬舎新書が、まったく同じ方向向いちゃってる気が。
ごめん。ごめん。こんなバカ丸出しのコメントしちゃって。
あっ!ちなみに「ソウテイファン」サイトに載っていた、うちの会社の書籍のデザイナーは
普段僕に「社内の新しい噂、オイシイネタ何かなーーい」と
いつも聞きに来る人デス。
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マリリン | 2007/03/13 11:32 AM |
そうだったのかぁ。最後に紹介してくれたblogの内容と合わせて、どちらも興味深いという意味で面白く、考えさせられちゃいました。
エディトリアルデザインって難しいよなぁ、と、今さらなことを改めて。
人は慣れてしまうけど失って初めてその価値に気付くとか、新書の重みが減っていく(すごい勢いで)ことについて思うところとか、テキストを書くということへの対価が激減しているのではないか、その片棒は自分も含めてWebが担いでいるのではないかとか色々思うところがあるんだけど今ここに書くことではないような気がしたり。直接会って話したいよー。
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ayano | 2007/03/14 8:05 AM |
>マリリン
やめてよ〜。甘いのはあなた以上です、あたし。
講談社と幻冬舎新書か。見てみる!
貴社の噂好きデザイナーの実名もあとでチェックするわ!
社内なんだね。あの発行サイクルじゃ、そうか。
>ayanoちゃん
エディトリアルデザインについてはねー。
新書の内容だけどねー。テキストのことだけどさー。
あとさ、聞いて欲しいこともあったりね、
と、あたしもここに書くのではなく、
会ってぐだぐだぐだぐだ話したいよ。
色気のあるネタはなく、本の周辺オンリーだけど。
ってことでメールします。
| タコ | 2007/03/14 9:06 AM |
>トレンドをすくい取るようなことでなく、もう少し根っこに近い部分から何かを作れたらと思う。
最近、本当にデザインてそういうことだよなーと
思います。機能してないと美しくないというか。
機能させるためには絶対根っことくっついてないと
いけないし。
自然が美しいのは究極の機能美だからなのかなとも思います。
イトイさんが言う「痛み止めデザイン」の時代は
いつまで続くんでしょうね。
デザイナー個人というよりシステム、必要とされる市場
世の中の動きが根っこのような気がしています。
技術とパワーをつけないと、です。わたし…
思うだけなら誰でも、ですよね、ほんと。
(自分で書いて自分で凹み)
| IDEA file | 2007/03/14 9:40 PM |
イトイ氏の言ってる「痛み止めデザイン」の時代って、
ごめん。知らなかったよ。読んでみるけど、どういうことなんだろう。
>デザイナー個人というよりシステム、必要とされる市場
世の中の動きが根っこのような気がしています。
なるほどー。でもデザイナー本人でないのはたしかだよね。
上の世代は“このデザインにする必然性”みたいなものをものすごく考えていたけど、もしかしたら今はもうそういう時代じゃない。ものすごく感覚的でインパクトのあるものっていうだけで評価していいのかもしれない。パッと見勝負ならば、そっちの方が評価されるし、支持されるかも。でも、なんだかなあと思う。
デザインという視点(?)がマスに拡大していく中で、誰かスター的な人が必要だし、わかりやすさや評価のしやすさも必要だし。
あたし自身は、そういう強さに引っ張られてしまう方だけど(苦笑)。
と、また関係ない話をぐだぐだ長く書いてしまいそうだけど、本職IDEA fileさんのお話をぜひ伺いたかったところだったので、コメントありがとう。
凹まずいこう!あたしにとっても何だか凹む話なんだけど、気づいたら実行することが大事だよ。地道にいこう。
| タコ | 2007/03/15 9:21 AM |
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