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# ソクーロフ「エルミタージュ幻想」
近所にできた小さな映画上映スペースでの第1回作品はソクーロフ「エルミタージュ幻想」。招待券をいただいたので見に行った。正直、初回がソクーロフでは、地域の人々に招待券を配ったところで敷居が高いのではないか?これは場としてのブランディングみたいなもんなんだろうか?そんなリサーチも兼ねて行く。今回、ロシア旅行をとりやめた代わりに来たという地元の知り合い夫婦、うちから徒歩5分以内にいる従兄弟2人、さらに近所の商店のおじさんなどに会う。

「エルミタージュ幻想」は2002年のカンヌでのコンペティション出品作品。サンクト・ペテルブルグのエルミタージュ美術館を1日借り切って、映画史上初の90分ワンカットで撮られた作品だ。カメラの視点で移動していく主人公の声は、ソクーロフ作品でもおなじみのソクーロフ自身の声。さらに案内人としてフランス人外交官(実在のキュスティーヌ伯爵という設定)が加わる。この2人(画面に出て来るのはフランス人外交官の方のみだが)が会話しながら、豪華絢爛なエルミタージュ美術館内を巡るのだが、こうして歩き廻るエルミタージュ美術館はかつて歴代皇帝の宮殿だった場所でもある。時空を超えて美術館を廻る2人は、エカテリーナやピョートル大帝、ニコライ一世、ニコライ二世、そして現代など、様々な時代を目にすることになる。

フランス人外交官はヨーロッパ人かつカトリック信者の視点から美術品を批評し、非常に気ままに時空を行き来する。なるほど、ヨーロッパ人から見たエルミタージュはこう見えるのね、ロシアはアジアなのね、などと思いながら見る。残念ながらロシア史には全く疎いので、知っていたら面白く見えたところも見えてないと思うし、美術に関しても同様。それでも、そんな知識がなくてもユラユラと時空を超えたエルミタージュ探検は楽しい。90分という短時間のはずが、300年の歴史をワンカットで旅することで、時間の感覚が失われた。終わった瞬間、あたしの隣で母と母の友人は「ようやく終わってよかった」「無料でよかった」という感心を漏らしていたのだが。その感想を聞き、やっぱり初回に「エルミタージュ幻想」は町場向けではないと確信した。ちなみに次回は黒澤明の「影武者」。こちらも3時間の長丁場で敷居が高いのではなかろうか。

ラストの舞踏会のシーンもまた長く、乙女なあたしは優雅なダンスにすっかり心奪われ、パートナーもいないのに独りでマズルカを踊ってみたり、とても上機嫌。昨日のピナ・バウシュのダンスも混ぜたりしながら、今日は非常に上機嫌で踊っていた。非常によい週末だった。

| comments(2) | trackbacks(0) | 01:10 | category: 映画 |
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コメント
なんか、スゴイですねー、ソクーロフとは…。
自分も良く知りませんけど、ソクーロフ。
なんつーか、どさまわりのチャンバラを期待してんのに、
行ってみたら「フィガロの結婚」だったみたいな。
「ALWAYS 三丁目の夕日」とか「男たちの大和」とか、
そういうある意味ベタなのが、良さそうですね。
| やまとん | 2006/04/10 2:36 PM |

あっちにはあっちの高い志があるんだろうし、
うちの地元で上映リクエストなんか取ったら、
ヤクザ映画と日活しかやらなくなっちゃうだろうし…。

でも、地域サービスとして娯楽作品やって欲しかったなあ。
いや、ソクーロフは良かったんだけどね。ほんとに。

| タコ | 2006/04/10 2:51 PM |

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