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# HOKUSAI・ザ・超クリエイター
先週行った北斎展の感想。

北斎の作品なんて浮世絵しか知らなかった。だから北斎展は若かりし頃の構図の甘い浮世絵だとか微妙な美人画とかが並んでるんだろうなあと思っていた。それでラストの方で有名な「富嶽三十六景」(だっけ?)を見て、北斎の成長の軌跡を辿るわけだなと思っていた。

とんでもなかった。

今回は世界中から集められた500点のうち300点を見た。全点見るためには複数回、会場に足を運ばなくてはいけなかったらしい。しかし時すでにおそし。明日までの展示なのだが、北斎に割ける時間はない。もっとも今日明日行っても、先日と同じ300点の展示だろう。

展示は時系列。20歳から90歳までの北斎の作品が並ぶ。驚いたのは、外国の版画やら新しい技術に対する北斎の好奇心の強さ。色使い、スタイル、構図をすぐに取り入れてみる。普通縦書きでいれる言葉も、アルファベット調に横に転ばせてみたりしてお茶目だ。あとダイナミックな構図で紙の大きさ(というか小ささ)を感じさせない対象の描き方は初期の作品から感じる。


とにかく絵を描くことが好きで好きでたまらない感じ。どれもこれもすごく描いてる楽しさを感じる作品ばかりだ。とはいえ、北斎だってクライアントありきのクリエイターだったわけだから、そんなのばかりではないのかもしれない。でも、そう思っちゃったもん。

クリエイターといえば、当世人気クリエイター7人のコラボによる七福神もワクワクした。いいねえいいねえ。7人の画風の違いが出ているのだが、七福神のどれを誰が描くのか、構図的に一番目立たない七福神になったらイヤだとか、いろいろ揉めなかったのだろうか?当時生まれていたら、絶対にいろんな企画を出してプロデューサーをやりたい。北斎漫画も一緒に作りたかったな。百物語の妖怪もユーモラスでかわいかったな。艶かしい「大黒に二股大根」が好きだ。

様々な名前を使って創作活動を続けてきた北斎は、80歳(たぶん)を超えて「画狂老人卍(まんじ)」という名前に変える。かっこよすぎ。墓にも「画狂老人卍」とあるらしい。すてき。この頃には足がヘトヘトになって頭もボーッとしてきたあたし。北斎の足下にも及ばない。パンキッシュな名前とは裏腹に渋みと凄みのある画風。かっこいいー。

北斎が一気に好きになりました。
| comments(7) | trackbacks(4) | 11:19 | category: 美術 |
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コメント
いつもナマの文化と戯れてますね。
無味乾燥な卒論生活なのであこがれます。

このエントリーに載ってる北斎の波の絵
あの白い波際はどうみても
迫ってくる恐ろしい数の人の手にしかみえません。
妖怪の絵を描いていたのにも納得です。
| サーカス | 2005/12/03 5:57 PM |

ホントだ〜。白波が手に見える!
ムーミンのニョロニョロみたいだ…。

いい卒論ができあがることを祈ってます。
サーカスさんの卒論、面白そうだよなあ。
そんな多忙な日々を送られているとも知らず、
あたしは本当に遊び惚けていてスミマセン。
いいなあ。これから卒業旅行行けるなんて。
うらやましいなあ。
| タコ | 2005/12/04 1:38 AM |

こんにちは、北斎展つながりで拝見しました。

我が家は27日の日曜日にいきましたが、計3時間以上の閲覧時間で妻もワタシもへとへとです。

展示には満足しましたが、疲れも一杯です。ほんと混み過ぎ。

隠れ北斎好きがこぉんなに・・・・ってリポートしたくなったので、ブログに写真アップしてみました。


後半から見始めたため、まだ、気力?があるウチにメジャーな作品を見る事が出来て結果オーライでした。

絵を描くのが好き。と言うのはホント感じました。
しかも、お茶目。なまことかタコとか普通描きませんよ。

作品名忘れましたが、枠線がつながったサルになってたり
落款とか見ていても、デザイナーでもあるじゃんっ。とか
思ったり、スーパークリエイターです。
| 石井 けん | 2005/12/04 1:00 PM |

うん、あのナマコやタコをセレクトする感覚、
すごくいいですよね。
なんでこれなんだ?なんでこれとこれの組み合わせ?
って絵がいっぱいありました。

そっかそっか後期から見ればよかったんだな。
一緒に行って別々に回ってた人が言うには、
あまりの混雑ぶりにキレた監視員(?)が
「赤富士はまだまだ先です!」
と怒鳴っていた(んだっけ?)そうな。

TBありがとうございました。
臨場感溢れるイラスト付き写真、笑えました。
こちらからもさせていただきました。よろしくどうぞ。
| タコ | 2005/12/04 11:55 PM |

コメント、TBありがとうございました。「画狂老人卍という名前に変える。かっこよすぎ。」ホントそうですね。ちなみに私、それが見たくて北斎の墓へ行ってきました。ブログのコメントもかっいいです。
| 徒然 | 2005/12/05 12:18 AM |

ジェゴグ以来のコメントです。

最終日に行ったおかげで?、万次郎、もとい、卍老の作品に行き着く頃には、作品のみならず、人混みにも酔ってしまいました。
「お父さん...ずうっとこのまま絵を見なければならないの」と言う、どこぞの少年の台詞がとても切なかったです。

しかしそれでも、行って良かったと思いました。
あの自由さ多彩さ(しかし緻密)には、とにかくまいりました。
難しいことを考えずに楽しめるのもいいですね、北斎は。
私も、一気に好きになりました。
| タカサレ | 2005/12/05 6:12 PM |

>タカサレさん
ほんとジェゴグ以来ですね!たびたびお世話になります。
あれから弟夫婦はバリでアレを見てきました。
ものすごく楽しかったようで羨ましい限りです。
弟夫婦が戻って1週間後、テロがありました。

さて、今回は北斎。TBありがとうございました。
もっと早く行って、何度も見に行きたかったです。
あんなに人が多かったのに、
うんざりせずに見られたのは珍しいほどです。
陳腐な表現ですが、すごくエネルギーを受けました。
(ついでにたくさんの来場者のエネルギーも受け、ヘトヘトになりましたが)

しかし、少年の一言は切ないですね…。
切ないんだけど、いい言葉ですね。
| タコ | 2005/12/05 11:54 PM |

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北斎∞杉浦日向子著「百日紅」
本日も懲りずに、また北斎です。 ---------------------------- 北斎を主人公にした漫画、杉浦日向子さんの「百日紅」を読みました。杉浦さんの描いた北斎は、家の中はちらかっしぱなし、布団を被って絵を描く。(万年床か)先のブログでも書いた映画「北斎漫画」でも
| 徒然なるままに | 2005/12/04 2:32 AM |
北斎展やっと・・・行って来ましたぁぁぁっ。
え(絵?)ブログ 第18作でございます。 やっと北斎展行ってキマシタ。 混んでました。面白かったです。以上。 ぴよ子(仮)「それじゃイミないでしょっ。コドモの読書感想文でももっと長いよ。」 ぴよ吉(仮)「・・・・・・。」 気を取り直してレポート開始。
| え (絵)??ブログ | 2005/12/04 1:33 PM |
[HOKUSAI 〜根っからの絵描きに酔う〜]
昨日は、東京国立博物館で開催されている 北斎展に行ってきました。 催しの謳い文句は 「最高の北斎500点、世界から集結」 (今後、これだけ揃うことは無いと言われている) 以下、レポート&感想です。 ・・・ この日は展示期間の最終日ということ
| タカサレ | 2005/12/05 5:18 PM |
北斎展に行きました
最近、引きこもり状態なので 外出するぞ!と行きたかった北斎展に。 平日なのですいてるかなーと思いきや 20分待ち・・・週末よりマシか、と自分を納得させて 中に入ると、人、人、人で溢れ返っていた。 北斎ったらかなりの人気者です。
| 浪費生活@いか(食費節約中) | 2005/12/07 10:58 AM |
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