先日、靖国へ行った話をしたら、友人が行きたいと言うのでまた行く。前回と違って今日は日曜。人出も十倍以上だ。小さな子供を連れた家族連れ、おばあさんを連れた家族連れ、おじいさんとおばあさんのカップル、街宣車で登場した軍服に身を包んだ右翼の集団と黒スーツのビシッとキメた兄貴分らしき男性2人、和装(袴姿)の男性、若い男性グループ陣、中年カップル、若いカップル、軍服姿で水筒まで下げたコスプレ男性などなど。
お腹が空いていたので、まず茶屋で焼そばを喰らう。軍歌のハーモニカ生演奏が流れる中で麺をたぐり寄せ、口へ放り込む。薄汚れた茶屋の周囲を見渡すと、普段の生活の中であまり関わりにならないような面構えの方が多い。「偏差値がすごい二極化してる」って友達が言ったが、そんな感じ。もっともそこにいる人は思想的にどうこうというより、観光で来ているだけのような気もするが。とにかくそこだけ昭和な雰囲気が楽しいというか興味深い。
なぜか右翼と一緒にニ拝ニ拍手一拝をする羽目になる。彼らは5円玉を投げていた。こうして2回も来たのに、周囲の靖国探検者の中で噂の、右翼の大物にはまた会えなかった。そして恒例の絵馬めぐり。お決まりのことしか書けない単細胞な絵馬もあるが、お金が欲しいなんてのもある。あと“菌と人の共生できる環境作り”だとか謎なものも。ベスト絵馬は「○○家の色情のカルマが浄化できますように」ってヤツかな。その一家を包む色情のカルマってどんなものなんだろうか。妄想は膨らむばかり。
そしてまた遊就館へ行き、また映画「私たちは忘れない!」を見て、また前回と同じ場面で寝てしまう。いつまでたっても靖国が伝えようとする日本の歴史が頭に入らない。ダメである。今日は映画も超満員、立見もいっぱいいた。啜り泣くご婦人もいたらしい。わからないでもないが、泣くことが何の解決にもならないばかりか、泣くことで何かが変わってしまうこともある。まあ、他人事なのだが。そういう怖さを持っているのが、この遊就館だと思う。遊就館の最後にある寄せ書きノートの感想文を読んだ。絵馬と同様、単細胞なプチ国粋キッズによるアツイ書き込み、靖国批判をする書き込み、そして「ウイルス作戦で必要のない人間を癌にする時代は終わった(たぶん)」ほか、なぜかウイルスにこだわる意味不明の書き込みが4つくらいある。謎だ。しかし絵馬もこのノートも誤字脱字が多すぎる。今まで自分が使っていた“雰囲気”という単語がどうやら“フンイキ”と読まずに“フインキ”と読むらしいことは気付いていたが、まさか漢字にすると“不陰気”だったとは。「戦争の不陰気が伝わってきた」と書いてあったのだが、それとも、戦争は陰気ではなかった、という意味なのかどうかはナゾのまま。