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# 北島康介、そして我々の五輪の轍。
同じチームの人間は、今週一週間休みをとっている。もう、すっかり夏休みモードだ。11時に職場のビルへ入るも、自分の席には寄らず、喫煙室へ直行した。競泳目当てだ。フライング気味にテレビ近くの席をキープした。その後の結果は、書くまでもない。家で見ていると大声を上げて応援するのだが、見知らぬ人だらけのここではそうもいかない。ひたすら目力だけで念を送って応援した。どんぐりのせいくらべの前半を終え、前半はオーエンが1位でターン。そして後半、北島は速かった。傍目で見ても全力を振り絞って短距離の泳ぎをしていた(あたり前か)。30mを過ぎてから、徐々に「いける」という確信が強まる。ラスト7mくらいからオーエンも伸びてきたが、いける、と思う。そして、いった!

北島の泳いだレーンに「1Kosuke KITAJIMA」の表示が出ると同時に、両腕に鳥肌が立った。パラパラとした拍手と控えめな歓声が喫煙室に広がった。あたしも小さく拍手しながら、勝利を噛み締め、小さく息を吐いた。脱力しながら、胸がグッと締め付けられる気がした。気管が熱くなった。続く北島へのインタビューで、さらに熱くなってウルッときた。声を詰まらせる北島を見て、またウルッときた。いやあ、本当にうれしい。デスクに行くと、けっこうな人数が出社していた。ホワイトボードを見れば、自分のチーム以外の人間はほぼ全員出社していた。しかも忙しそうだった。やれやれ。

その後、夕方までいろんな人とメールをやりとりして、いろんな人が北島の金メダルにウルッたことを知り、またうれしくなる。ちなみに帰宅したあたしを迎えていたのは家族の拍手と「おめでとう!」だった。あたしが北島か?

思えばアテネ後はたいへんつらかった。あたしがではない、北島だ。報道で知る北島に「大丈夫かな」「でも、ヤツはここで泳ぐの止めるようなことはしない」「やっぱり衰えてきたか…」などなど、一競泳ファンとしてやきもきしてきた。なんてったって、今の水泳界になくてはならないスター選手だ。でも、徐々に調子を上げてきて、五輪直前にはスピードの水着ばかりの報道を牽制する意地もあった。今日、何度も何度も繰り返されるレースの模様とインタビューを見ながら、いろんなことを思いつつ、結局のところは何も考えずに見ていた。明後日の200mもよろしく。ほかの競泳陣も相次いで決勝進出を決めた。今年の五輪もやっぱり楽しい。

夕方からは、五輪仲間のKに柔道の速報をskypeに入れてもらっていた。早々に敗退した佐藤と金丸だったが、敗者復活の二回戦まで進んだところで、三位決定戦に向けて帰宅することを決意した。結局、何も働いてないのだが。帰り際にskypeの向こうのKが「タコに北島語録を送りたい」というので「欲しい」というと、skypeの画面に十数行のテキストがペタリと貼付けられてきた。北島のインタビューを起こしたテキストだった。しかも“声を詰まらせながら”など、ト書きチックなテキスト入り。どんなプレゼントよりもうれしい。本人はいったいこれをどうする気だったのだろうかと思うのだが、当然、あたし用だろう。他の人には恥ずかしくて渡せん!

9年目になったふたりの閉じられた五輪活動も走馬灯のように思い出した。多くを語るとかなりイタイので語らないが、シドニー五輪での掲示板(Kに「2ちゃん」の存在を教えたのは、シドニー五輪だった)、アテネ五輪でのブログ、今年は主にskypeとSMSでやりとりしている。今年、準備不足のあたしは、Kにいろんな情報を教えてもらっている。日本選手団のイケメンとか、選手の意外な趣味とかね。ありがとう。残り期間もよろしく。

なんとなく今日は遡って思いを馳せていくような一日だった。しばらくは仕事もせず、遊びにも行かず、iPhoneと五輪だけで過ごしてしまいたい。
| comments(0) | trackbacks(0) | 22:12 | category: スポーツ |
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