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# わだばジプシーオヤジになる。
木曜。18時前に職場を出た。空は、そろそろ暗くなりかけていた。地下鉄の階段を駆け上がってきた子どもが「うわー、もうじき夜がくるよぉ〜」と叫んでいた。無反応なママにどうしてもそれを知らせたかったんだろう。振り返って母親に向かい「ママ〜!夜がくるよぉぉ〜」と再び叫んだ。再び前を向いた子どもは力を込めて空を仰ぎ、ピンと伸びた両腕の先にはそれぞれ握りこぶしがひとつずつ。夜がくる瞬間を見逃すまいと思っているのだろうか。あたしなんて夜が来れば仕事が終えられると思ってしまうし、呑みに行かねばと思ってしまう。夜がくる気配、それだけに神経を注ぎ、それを捉えたいという姿勢が羨ましい。

そんなこんなで6月はほぼ休みなしで遊んで飲み歩いていた。来月はそういうわけにもいかず、今は嵐の前の静けさならぬ嵐の前のひと踊り。本日はJCB HALLへエミール・クストリッツァ&ノン・スモーキング・オーケストラを見に行った。音がいいと評判のJCB HALLは、比較的新しい場所で、東京ドームが有する敷地の一角にある。公演によって席を組み替えるらしいが、真ん中にアリーナが広がり、その周囲をぐるりと2階席・3階席・4階席が取り囲んでいる。コロッセオのようでもあり、その黒一色に塗られた壁やパイプは格闘技の会場にピッタリな気もする。現にそうも使われているそうな。

エミール・クストリッツァ&ノー・スモーキング・オーケストラのことを少し書くと、エミール・クストリッツァとは「アンダーグラウンド」「黒猫白猫」などの映画を撮った映画監督で、カンヌ・ヴェネツィア・ベルリンの三大映画祭すべてで監督賞を受賞している現代を代表する世界的な名監督のひとりだ。サラエボ出身で、さらにビール飲酒率が高くユルい人間の率が高いこともあるのだろうが、ユーゴ内戦やその傷跡が残る地域を舞台に、人間のありのままの人間らしさ、悲惨で苦しい状況の中の哀れなおかしみを描いた作品が多い。濃い人間がいっぱい登場する。その濃さは、一生懸命生きていたら、うっかり濃くなってしまったという類いのもの。話のテンションは割と高いのだが、テンポよく進むストーリーに喜怒哀楽が絶妙に入る。そのあたり、ジプシー音楽に共通したものを感じる。ピンポイント的にいい味を出して活躍する動物たちの描き方にも、西洋より東洋の匂いがある。人間好きであるならば、一度は見た方がいい。で、その彼が率いているのがノー・スモーキング・オーケストラ。だんだん面倒になったので、ご興味ある方は以前書いたこちらをご覧ください

会場内は開演前から熱気がムンムン溢れている。ビール摂取率は高く(もちろん我々も率をあげることに貢献しているのはいうまでもない)、見回せば、どのジプシー系ライブよりも客層はさまざまだ。しかしユルそうな人が多い。今、この会場が漂流して独立国家でもつくることになったら、かなりユルくダメな国家ができるだろう。そもそも国家になんてならないのではないか。ちなみに、先ほどジプシー系ライブと書いたが、正確にはこの楽団はジプシー系ではない。強いていえば、大きく東欧系と呼ぶことは許されるだろうか。

舞台の袖から、ただのオッサン風情のオッサンがわらわらと登場。その途端、会場内が沸き立つ。ライブは一言で言えば熱狂、カオス、そして抱腹絶倒。さまざまな音楽の要素をテンコモリにした演奏はテンション高く、そこにキレのいい動きも加わる。ボーカルのオッサンは広い会場内を走り回り、椅子に立って歌い、踊り、他の楽器演奏オッサンを含めた意味不明の踊りも多数。途中から上半身裸となるのが、その腹回りの肉はプヨプヨで激しく動き回り歌うたびに、ワンテンポ遅れて肉が揺れる。2〜3mの長さの弦が登場し、その下をバイオリンを掲げた演奏者が動き、バイオリンを弾く。クストリッツァもギターを上に掲げ、その下を動いてギターの音を出す。あらゆることが過剰だ。ビジュアル的にはちっともカッコよくないオッサンたちなのだが、あんなカッコいいオッサンになりたい!と老若男女問わず、誰もが思ったはずだ。まあ、いろいろあるけどさ、難しいことはいわないで、好き勝手楽しくやっちゃえ!って感じでいこうよ。アホと罵倒されながら、めいっぱい生きたい。

……で、イベント好きで、酒飲みで、影響されやすい「ざくろコンビナート」では、ざくろコンビナートpresentsで夏祭りをやることにしました。今後のざくろコンビナート活動予定は以下の通り。詳細は一切決まってない。

・ジプシーオヤジごっこで夏祭り(飲み会)
・尾瀬夜行2355に乗る
・料理を覚える
・定例エレガントランチ
・月例ホテアサの作業報告会
・チェボロ・シュミットに履歴書とデモテープ送付
・鬱蒼とした森の研究
・夏の18きっぷ

あと何かあったっけ?
| comments(3) | trackbacks(0) | 09:18 | category: 音楽 |
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コメント
ざくろコンビナートのコルホーズ担当です。
一番大事なことを忘れてた。

10月はファンファーレ・チォカリーア来日です!
ルーマニアのジプシーオヤジが
バクシーシ目当てで地方をドサ回りします。
http://www.plankton.co.jp/fanfare/index.html

我々は踊れる渋谷クアトロのチケット購入済み。
ご興味ある人は是非とも!

やつらを知りたかったら、映画「炎のジプシーブラス〜地図にない村から」か「ジプシー・キャラバン」を見るといいよ。
| タコ | 2008/06/28 1:51 PM |

いとうせいこうも絶賛していましたが、そのライブは相当良かったみたいですね。
| doggylife | 2008/06/28 3:39 PM |

>doggylifeさん

こんばんはー。
へえ、いとうせいこうも来てたんですね。
浅野忠信もいたとか。
ということは関係なく、上では主にオッサンの話しかしてないのですが、いいライブでしたよ!
| タコ | 2008/06/28 11:00 PM |

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