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# 湯守のおじさんに会う
何でもいいから毎日何かを書いてみよー!という壱週間だったはずだが、月曜から酔。よって火曜朝。ではでは先週万座に言った時の話を。

せっかくだから草津に寄ってこう!と万座のバス停でバス待ちがてら、プリンスホテルでぷらぷらしてた時、ひとりのおじさんが「今日はいい天気だねー」と話しかけてきた。「ほんといい天気ですねー」とすれ違い、バス停に行くと、おじさんがいた。「どこから来たの?」というので「東京」と答えたら、「オレも東京だけどさ、東京のどこ?オレは浅草」というから、実家の場所を告げると、おじさんの地元と3キロも離れておらず「近いねえ」となる。同じバスに乗った。

おじさんはあたしたちの止まったホテルの湯守をしているらしい。と、これ以前の万座の話はのちほど書くつもりではあるけれどもね。源泉がいっぱいあるから温度調整たいへんでしょう。なんか○○湯は、入るたびに温度違ってました。と言うと、あれはね、ホントに難しくてね。ほかの湯は今、コンピュータで制御してるんだけどねえ。あの湯には苦労するよ、と遠い目をした。日本屈指(言い過ぎか?)の“効く湯”は、人の意のままにならないわがままな王様だったというわけだ。成分の強いその湯に当たっていると、服に穴があいてしまうのだという。有毒ガスも発生する。「今さ、硫化水素自殺が多いでしょ。ここくれば一発なのにね」とおじさんは笑っていた。実は、ここにいる間、あたしもずっとそう思っていた。

「先週、三社(三社祭)だったでしょ。帰りたかったんだけどね、なかなかね」「仲間たちから帰ってこいって言われるけどね。二日の休みくらいじゃ正直ねえ」「おとりさま(鷲神社の祭り)には帰りたいんだけどねえ」そんな言葉を吐くたびに一瞬遠い目をする。きっと一番好きなのは浅草なのだ。おそらくうちの父親より上の世代だが、ヒップホップ風のファッション(下町オヤジからヤンキー県のちょい悪オヤジには多い)に、太い指輪や大ぶりなネックレス。私達がいた2日間はちょうどおじさんも非番らしく、非番の日は昼から酒を呑んで過ごすのだそうだ。すでに呑んでいる風ではあったが、休日は白根火口へ行くそうだ。もう3年も万座にいるらしい。

窓から外を眺めていたおじさんは「あ、あの雲。すいとんみたいだなあ」と笑って指を差した。見れば厚手の雲が空に浮かんでいる。「おいしそうだなあ」と手を伸ばし、つかんで口に入れる真似をした。ちょっと照れくさそうだった。「若い人はすいとんなんて食べたことないでしょ。オレの小さい頃は、母親がよく作ってくれたんだ。『また、すいとんかあ』って思ってたけどね、今思うと懐かしいよなあ。母親がね、手でギュッてこねてね。すいとんに指の跡がくっきり残ってるんだよね。あはははは」

バスが白根火口に着いた。そこにはレストハウスがあった。「あそこでたこ焼き買ってビール飲むの。美味しいんだよ。焼きそばもあるし、なんでもあるの」とおじさんが車内から指を差す。そして次は右側に広がるミニ湿原を指差し「一杯飲んだらあそこのベンチで寝るんだ。あ、ベンチ埋まってるなあ…」。バスのドアが開き、おじさんが立ち上がった。「よい休日を!」「また万座で会いましょう」と言って別れた。
| comments(0) | trackbacks(0) | 01:39 | category: 旅・旅・旅 |
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