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# 粗雑さに満ちたバスでの睡眠
旅行に出ない限りバスに乗る機会はほとんどないのだが、寒い夜のバスの車内には独特の雰囲気がある。ブーンブーンと前後左右に刻まれる、少々乱暴な車体の揺れ。スプリングの悪い座席はギシギシとした座り心地で、貼られた生地は硬く、撫でても滑らかさをまったく感じない。車内は古いものの匂いと排気ガスっぽい匂いで包まれている。そこに座席の下方から荒い温風が吹き出し、あれはどちらかというと熱風に近く、ふくらはぎあたりがヒリヒリすることもある。明るく一本調子な車内アナウンス。薄暗い蛍光灯の明かり。すっかり暗くなった外を覗き込むと、明かりなんてほとんどない中を走るので外の景色は何も見えず、窓に映るのはただただ湾曲した自分の姿だけ。車内に貼られた広告に目をやれば、興味を惹くようなものは何ひとつない。さまざまな粗雑さが、旅の疲れで重くなった体をさらに投げやりにする。

最初はこの旅の行く先々でかき集めたたくさんの資料に目を通したりしていたが、いつの間にか深い眠りに落ちていた。バサッという音がして目を覚ますと、軽く傾斜になった通路の進行方向に向かって、資料が流れているところだった。あたしの前の座席に座ったKと一緒にかき集める。周りを見れば、いまだ乗客は2人だけ。車内には相変わらず朦朧とした粗雑さが漂う。朦朧としているのはバスではなく自分なのか。資料をバッグに入れた記憶を最後に再び深い眠りに落ちていたようで、Kに声をかけられ、終点の中之条駅に着いたことを知った。この間、20〜30分。ぐでんぐでんに体から力を抜き、深く息をして睡眠をとっていた。

ここまで書いて、そういえば高崎から上野までの高崎線に乗っている間も、こんな心持ちで寝ていたなあと思い出した。バスだけではなく高崎線も、シートの質や座席下からの熱風の吹き方はそんな感じ。長時間ゆるい乗り物に乗って、心地よく疲れた体を携えて帰路につく。あの感覚が本当は好きなのかもしれない。
| comments(2) | trackbacks(0) | 21:49 | category: 旅・旅・旅 |
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コメント
バス内の空間って独特ですよね。なんだかあそこだけ、世の中から切り離されているような、時間が止まっているような、そんな感覚を覚えます。

因みに、その高崎線の区間に私は住んでいます。故に良く分かります(笑)
| タカサレ | 2008/01/27 11:10 PM |

>タカサレさん

ああ、たしかに世の中から切り離されているようですね。
なんだかバタバタと毎日を過ごしていると、
ふとした異界がすごく心地よいというか、
自分のリズムを崩してくれてよいなあと思います。

>高崎線の区間に

あれはタカサレさんにとって日常ですか!
まあ、常磐線も似たようなもんがありそうですが。
やっぱり少し違うんだなあ。なんだろう。
| タコ | 2008/01/27 11:19 PM |

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