「四万たむら」で温泉に入りまくった後、ちょっと珈琲で一息入れて別の湯に行くことに。せっかくなんで、ホテル内じゃないところがいいわな、と外に出たのだが、そのような場所が全くなく、別のホテルの閑散としたロビーで一杯一服。そして向かった先は
「積善館」。創業は元禄時代。300年の歴史を持つ老舗だ。もちろん源泉かけ流し。日帰り温泉では対象ロマネスクなデザインの「元禄の湯」と混浴の「岩風呂」に入れる。しかし、バスタオルなんてもってないし、白濁湯でもないし、嫁入り前だし。混浴は泣く泣く諦めた。大広間での休憩も使えて4時間1000円。まあ、憧れの「元禄の湯」に入れるのでよしとしよう。
これが、積善館外観の一部。右の建物の下層が「元禄の湯」になっている。
「元禄の湯」は大きく採られた窓から自然光が差し込み、しかも人もいないので、ゆったりした気分でお湯に浸かれた。少し熱めの湯は、温泉の成分が体に染み込むようで、たいへん心地いい。「四万たむら」とは泉質が異なるようだが、「河原の湯」ほど強くもない。体の芯からあったまり、大変いい感じだ。
写真右側には小さな戸口が2つあり、蒸し風呂となっている。タイル張りで形状はデッキチェアのような感じ。足を延ばすほど大きくなく、膝を曲げて寝る。誰かが急に開けたら、下半身モロ見えだ……。
水面に映る窓の形も美しい。シンメトリーだ!と言いながら撮ったものの、そもそも構えたカメラが斜めだった。この後、いそいそと混浴の岩風呂を覗きに行く。覗きが目的ではない。見学だ。しかし、男性2人が先客でいたので、結局こっそり覗いただけでおわる。この後、大広間でビールを急いで飲み、もう一度「元禄の湯」に入りに行った。積善館には湯治プランがあり、平日・日曜は5,350円で泊まれる。いつかゆっくり滞在したいなあ。